解釈改憲に反対します
過去の政府はこれまで、
「現行憲法は集団的自衛権の行使を禁じている」との立場を取ってきました。
何度も何度も国会の場で、こう答弁してきたのです。
集団的自衛権を認めよう、という議論があるのはわかります。
ひょっとしたら必要なのかもしれません。
(集団的自衛権自体の是非を問題にしているわけではないので、
ここでは集団的自衛権行使に対する私の賛否は述べません)
ほかにも現行憲法には時代にそぐわない部分があるのかもしれません。
私も、父親になりました。
子供には「ルールを守ろう」と教えるでしょう。
「ルールが間違っていると思うならば、ルールを変える努力をしなさい。」と。
憲法は国民と政府の約束事であり、ルールです。
憲法がおかしいというなら、憲法を変えるべきなんです。
今の政府のやりかたは、
「ルールが気に食わないので無視してしまおう」
というものです。
更に言うならば、日本は立憲主義であり、民主主義であり、法治国家のはずです。
これらはすべて、何かを行う際のプロセス(手順)のあり様によって定義されるもの。
結果が良ければいいというものではありません。
ある決定が例え正しくても、
決めるプロセスが間違っていれば、
それは立憲主義でも、民主主義でもなく、
もはや日本は法治国家とはいえなくなってしまうのです。
国のトップが自ら、ルールを無視する。
偉い人たちはそれを本気でとがめようとはしない。
日本の社会的規範が崩れてしまうのではないかと心配しています。 (水口)